2010年12月06日

50歳の覚悟

土曜日に大学院の帰りに、新幹線で教授と一緒になった。
教授は弱者を守る国づくりのテーマで、中小企業の発掘をおこなっている。
もう40年同じテーマでやっている。
最近は「日本でいちばん大切にしたい会社」で本や講演で引っ張りダコだが、
昔は随分不遇の時代があった。私もその時代も知っている。
正論をいう人なので、多くの敵を作った事もあっただろう。
しかし、話をしていて、おっしゃっていたのが、死ぬまでの間にやらなければ
ならない事の半分くらいは出来たかも知れない。
もう少し頑張らねば、とうい事だった。
本人は物狂いの世界とも言っているが、その言葉には説得力がある。
私自身最近まで、のんべんだらりと生きてきた。
しかし、50の坂を越えて、フト思ったのが、全く何もしていない自分自身だ。
あと何年生きるか、ゴールが見え隠れするのに、このままでいいのだろうか。
そんな事が頭をもたげてくる。
なにが出来るか、やるがけやらねば生まれてきた甲斐ももない。
そんな事を考えた。この教授の40年間の覚悟が本物だから
人を動かすのだろう。多くの人が賛同するのだろう。
しかし、日本人の中には、どう生きるかの「覚悟」が少なくなったのだろう。
でも、多くの人は、その「覚悟」に呼応する。
教授の様な人が核となり、少しづつ良い社会を作る運動が広がる実感がある。

  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:33Comments(2)日記