2011年01月21日

中小企業の生き残り

先日、中小企業研究のS教授の話を聞いた。
その時の話で、面白かったのは、中小企業と大企業は違う生き物だという事だった。
だから、中小企業は大企業の生きる世界に入ってはいけないという事だ。
簡単に言えば、市場を変えるという事だろう。
同じ市場で戦ったら、力も金も無い中小企業は、まず負ける。
だから、中小企業の経営者で、2代目が偏差値の高い学校で経営学を学んだ人が
経営を引き継ぐと会社が潰れるケースが良くある。
たぶん欧米の一流企業の経営を一生懸命に学んだ結果だろう。
日本とは風土が違うのだ。
でも、大企業でも同じかもしれない。
松下幸之助が言っていた。跡取りには、凡庸な人間が安全だ。
伸ばしもしないが、潰しもしない。思い切った手を打たないからだ。
しかし、優秀な人間を跡取りにする場合は、特に注意が必要だ。
一番会社を潰すのは、そういう人間だ。自信こそ命取りになる。
最近の没落している大企業をみると、納得できる気がする。
松下幸之助は、永遠の中小企業のオヤジのシンボルの様だ。神様は違う。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:30Comments(2)中小企業