2011年04月21日

大企業の没落

中小企業側からすると、常に大企業の値下げ交渉に晒され
煮え湯を飲まされる事も珍しくない。
散々安い賃金をやらせたあげくに、中国の会社に技術指導をしろと
命令され、技術指導が終わると、会社ごと捨てられる。
そんな例をあげたら無数にある。
そんな中、私の尊敬するS教授の調査で、下請け中小企業は2種類に分かれた
と言っていた。
1種類は、大企業の言いなりで疲弊して会社を閉じるもの。
もう1種類は大企業に見切りをつけて、自分で営業活動をするもの。
すでに、この2種類の会社になって来ている様だ。
私の知っている東京の老舗のIT企業なのだが、下請けに厳しい事で有名な企業がある。
2年ごとに契約更新があるが、過半数の下請けが更新してくれないので、
人集めにやっきになっている。
しかし、そこの出す条件が余りに厳しいので、下請け企業が集まらないという事だ。
これらは、色々な業界で起きている様だ。
原発に問題を抱えた電力会社などは解りやすいだろう。
今ついて来る下請け企業が多いなら、普段から下請けを大事にしていたという事だろうし、
ひとが集まらなければ、深く反省すべきだろう。
やはり企業の価値は、その周辺の人達をいかに大事にするかだろう。
金に飽かして、株主利益のみを主張する人の金儲けに命を掛けてはくれない。
自分を大事にしてくれる恩に報いたいと思わなければ、
本当に繋がっていなければ命など誰がかけるか。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 14:59Comments(0)日記