2012年08月20日

上場の是非

企業が業績が良くなると、上場して外から金を集め大規模に拡大していくのが当然であった。
しかし、ここのところの日本の家電業界をみていると、
上場している事でかえって苦しんでいる様にみえる。
借金は返さなければならないもので、簡単に金集めが出来るが、利息を付けて払わねばならない。
しかし、今の時代の様に競合会社が多くなlり、しかも為替など政治の思惑が入ってくるなどすると、
商品が思惑通り売れるというのは、至難の技という時代になる。
しかも、物言う株主が主張し始めれば、長期的戦略より短期的利益を主張する。
益々追い込まれて行き、長期安定的成長を目指す事が難しい状況になる。
今の家電業界のリストラを続けて身売りしながら縮小する姿を見ていると、江戸時代、政商として
飛ぶ鳥を落とす勢いだった商人が、政権が変わった事で、事業を縮小していった様によく似ている。
当時の政商は明治まで生き残れなった。
それに対して、借金をせず自分の金だけで事業を展開してチマチマとしていた商人たちは今に
残って居る近江商人達の子孫だ。
決して派手にせず堅実に生きてきた。
そう考えると、上場などせず自分の才覚で行ける所を目指しながら次世代にバトンタッチをする事が、
まともな経営の様な気がするが、どうなのだろうか。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:21Comments(0)日記