2012年08月23日

本田の人づくり

本田宗一郎は「無駄な奴は一人もいない。
皆に得手をやらせれば苦労を厭(いと)わず向上心が出て頑張り、本人は幸せなんだ」と語っている。「B・C級(の人材)は出て行け」と言い放った米国の経営者とは大きな違いだ。
しかし、この本田さんがしてきた日本型の人づくりを実践している企業が減ってきている。
その事が日本の現在の問題を生んでいるのでは無いだろうか。
B・C級の人材とは学校で良い成績で無かった人達だろう。
だから一流企業では、面接にさえたどりつかない。
しかし、学校では勉強が嫌いだったが、自分の好きな仕事の為に、
必要な勉強をし直して、プロになる。
そんな人達が20年前にはゴロゴロいた。
いまは優等生が多いのだが、イノベーションを起こすようなクセのある人間が見当たらない。
ステーイブジョブズも変わり者だという。少なくとも協調性が無い人間だ。
そういう人間の中から才能を引き出してきたのが、いま活躍している会社だとしたら、
今は、その変人達を有効に使わねば勝ち残れない時代なのだろう。
  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:27Comments(0)日記