2013年03月07日

シャープとサムスン

シャープがサムスンから資金を調達する事で、シャープがサムスンに技術を盗られるのでは、
という心配をしている人が多い。
最初私もそう思った。サムスンの今までのやり方からすれば、決して上品ではなく、
SONYの凋落のかなりの部分はサムスンに原因があると思っている。
しかし、最近の資料をみると、サムスンもそれどころでは無いという事だ。
中国メーカーがサムスンのビジネスモデルを真似して猛追してきているという。
それに対してサムスンは戦々恐々だというのだ。
それを聞いて妙に納得した。実は2年前大学院でMBAの論文を書いている時、
日本企業と韓国・中国企業の経営のビジネスモデルも違いについて
担当教授と話していて、私はサムスンのビジネスモデルは日本企業の弱点を
上手くついていて強力なのだが、中国企業も似たビジネスモデルなので、
時間の問題で中国企業が取って代わるのではないだろうと話したのだが、
数年前まで東証一部上場の電気製品の会社の社長をしていた、その教授は、
中国の企業はまだ基本的な技術が未熟なので、資本があっても韓国メーカーに
追いつく事は無いだろうと言っていた。
当時はそういうものかと思っていたが、最近知った情報では、中国企業の後ろには、
技術力の高いドイツ企業がいて、その企業の中国企業の資本で、
世界の市場を狙っているという。
それを考えるとサムスンも大変だ。円安になり日本企業が活気ずくと、それも怖い。
しかし、ドイツの技術を持った中国企業が来ている事も無視できない。
これは、前門の虎、後門の狼というのだろうか。
しかし、シャープは、その荒波の中で生き残りできるのだろうか。
10年前なら液晶の9割をしめて一人勝ちだったのに、今は昔。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 11:38Comments(0)日記