2011年08月23日

寅さん映画

楽しみで寅さんのDVDを見ているのだが、それで気づいた事がある。
初期の寅さんは完全に遊び人だ。
明らかにテキ屋のプロという感じでヤクザそのものの臭いがする。
設定も30才代だからかも知れないが血の気も多く、ひがみやすい。
しかし、年を経るごとにまろやかになり、いいおじちゃんになっていく。
きっと映画の中で自然に成長していったのだろう。
昭和の日本人が共有していた、お節介や思いやり、間口の広い人生観。
最近の世の中は厳しいから、かくあるべきとい形に囚われて居すぎている気がする。
世の中では、50才代60才代と思える浮浪者を良く見かける。
その人たちも、寅さんの世界では、こんな事にならなかったろうにと思う。
今の時代に寅さんがいたらどうなっていたろうか、浮浪者かいな?
それは、日本人の心の中に、「とらや」と葛飾柴又がある限りそんな事はないだろう。
家族と人情と言ってもいいかもしれない。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:31Comments(0)日記