2012年02月15日

落語の中の親子愛

最近、母親が子供を殺すという様な、なんともやりきれない話題がマスコミで踊る。
日本人は、どこか壊れてしまったのだろうが。
子を授かりたくて、あらゆる努力をする夫婦もいるのに、個人差なのだろうか。
落語の中には、親子愛を描くものも多い。
人情噺の中に夫婦愛と共に多く描かれている。
滑稽噺よりも人情噺を好む噺家も多い。
昔は子供が生まれても、かなりの確率で死んでいた。
母親も産後の肥立ちが悪くて、無くなる事も多かった。
それに、無事に育ったとしても、商家に丁稚見習いになるには、12才から奉公し、
朝起きてから寝るまで、そして人としての常識までしこまれる。
初めて、帰郷を許されるまで、最低3〜4年かかるという。
平均年齢で40才代で亡くなった当時としては、子供といられる時間が限られている。
その親の気持ちと、子の気持ちを落語の中で訴えている。
私は思うのだが、中学に入る12才の時と高校に入る15才の時(昔の元服の時)、
人情噺を授業として聞かせたら、どうだろうか。
最も感受性豊かな時期こそ理解するのではないのだろうか。
そうすれば子を殺そうなんて思わないと思うのだが。
文部省には届かないかなぁ。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:00Comments(0)日記