2013年07月14日

働く事が生きる事

長いデフレの時代にあって思うのは、デフレの時代は価値観が
ひっくり返っているという事だ。
一言で言ってしまうと人の価値より金の価値が常に上にあるという事になる。
私は、企業価値とは、働く人達の熟練した技術そして人間性の総称だと思っている。
しかし、デフレの時代は、人間などいくらでもいる仕事が欲しかったら、
何でも言う事をきく従業員として安い給料で働け、というメッセージなのだ。
それを堂々とやってのけ、気に入らない社員はリストラでどんどん首を切り株主利益を
最大にする経営者が成功している。
つまり、人は働く道具としかみない経営者が良いと思われている。
しかし、そんな事が長く続くだろうか、そんな事をしていたら貧富の格差は広がり、
食べられない人達は立ち上がり、平和ではなくなる。
それを越えてきて人間は、賢くなってきた。しかし、いつの時代でも、自分は他者より豊かに
しかも働かずに豊かになりたいといった人達がいるもので、
その人達が社会不安をおこしてしまう。
人類は常にそれと戦ってきたのだ。
繁栄を通じて平和と幸福を・・・これがPHP運動にこめた松下幸之助の思いだ。
皆が楽しく働いて豊かになる事が理想なのだ。
人が羨む大御殿や守衛や警備隊まで置かねばならないほど金を集めて、それが幸せと
考える馬鹿者が減らなければ、人類は本当の幸せを手に入れないだろう。
働く幸せを理解しない不幸が早く終わらねば、馬鹿な人間の失敗を繰り返すのみだろうに。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:22Comments(0)日記