2013年07月22日

風立ちぬ

宮崎駿の「風立ちぬ」を観た。
彼の作品はかなり観たが、一番解りやすい作品で面白かった。
私は、彼より一回り以上若いが、彼の考えるエンジニア論は、とても良く解る。
子供の頃、小遣いを握りしめてプラモデル屋へ通った事を思い出す。
多くはゼロ戦、そして戦艦大和だ。今の時代の戦争否定者からすると、とんでも無い
などと言われるのがおちだが、当時子供心にゼロ戦も大和もその姿が美しいと思っていた。
どんなモノでもその究極を求めたデザインは美しい。
たといそれが兵器として使われたとしても、そんな事を言っていて昔を思い出した気がする。
日本刀でもそうなのだ、人を切る事だけの機能であるならば、アーミーナイフのほうが有能だ。
しかし、日本刀は、その美しさに於いて類をみない芸術品なのだ。
本田宗一郎もそうだ、若い時、その飛行機の美しさに憧れエンジニアの道に、
しかし、その技術でF1に勝利し、世界のホンダと言われた。
彼は、自分が技術者から経営者のしての欲が出た時、潔しとせず引退した。
人生の才能のピークの10年に何を観、何を残したのか、宮崎駿のこの作品は考えさせてもらえた。
そういえば、私はエンジニア志望であったのだ。
政治や金計算は苦手なものだった。
原点を見つめる事は大事だ。多分、人生の終わり方を考える事に役立つのだろう。
興味のある方は、一度観ると如何だろうか、それと若者たちは何を感じるのだろう。
そんな事を思った。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:56Comments(0)日記