2013年07月10日

リーダーの死

東京電力第一原子力発電所の吉田昌郎元所長が亡くなった。
癌だというが、戦死というほうがぴったりして居る様に思う。
原発事故という最悪の事態に対して、現場責任者として見事なリーダーシップ
だったと思う。
運悪く最低な国のリーダーと無能な上層部の中で、命がけで働いたリーダーシップ
があってこそ、あのくらいの被害で済んだ事は奇跡に近い。
彼のリーダーシップは、部下が「親父突撃隊」をつくり一緒に死のうと言った事に
その真価がある。最後まで現場に戻りたかった様だ。
それは皆戦友だからだろう。
それと震災の津波で二人の部下を失った事もあると信じている。
原発第一運転管理部の小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)の2名の若者だ。
彼らは地震後の原発を確認に行って津波で亡くなった。
その遺体を見つけるに電気のの無い暗い中必死の探索でも2週間以上かかった。
これらの部下を亡くした原発で死にたかったのではないだろうか。
これで三人目の戦死者と思う。
原発が不要だ迷惑だという人達がいるが、それとは違う現場にこの3人の様な真面目な
人達がいてこそ我々は助けられていると思う。
この3つの魂に魂安かれと思う。 合掌。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 11:03Comments(0)日記