2016年08月24日

拝金国家

中国が拝金主義国家である事は隠せもしないだろう。
しかし、それは何時からだろう。
最近読んだ本には、それは文化大革命からだという。
医者や弁護士、大学教授というインテリを嫌った毛沢東が、
一説には(関連死を含め)6000万人を殺戮したというのだ。
彼は高卒で学歴コンプレックスがあり、
紅衛兵という若い無学な兵士を使っての事だ。
そう言えば私も20年ほど前、ある会社のコンサルタントをしていた。
その会社は中国に1000人規模の工場を持っていたが、
従業員の採用に苦慮していた。
人が来ないのでは無く、多くの人が来るのであるが、
文盲が多いのである。
しかも、採用されたいので、それを誤魔化すのだ。
ただ採用しても字が読めない、マニュアルが読めないにしても、
機械の注意書きが読めない。
すぐ怪我をするし、そんな人が後を立たない。
当時20歳~40歳代までがそうなのだ。
それはこの文化大革命のお陰なのだ。
今の中国でも経済の現場で話しているのは、20歳代~30歳代。
それより年寄りは、学力が極端に低い。
今の習近平が60歳代で、
この文化大革命を逃げ切ったインテリの一人だろうが、
やはり学力というのはモラルにも繋がる。
文化大革命は相互監視のスパイ国家でもあり、
子が親を売るなども日常茶飯事。
結局、金以外信用できるものが無くなっているのだろう。
それ以上にモラルが無くなった国には歯止めが無い。
南シナ海や尖閣など露骨な拡張主義を世界がどう見るか、
想像力の無さは、モラルなどが消えた社会の成せる技だ。
常識で考えれば、外への暴発は世界を敵に回す。
この迷走は文化大革命と
毛沢東というボケ老人の皇帝の置き土産のようだ。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 14:34Comments(0)日記