2013年05月09日

一億総中流

1970年代の日本は一億総中流と呼ばれた。
社会が左傾的雰囲気があったが、それだけでは無く日本人が持っている気分、
原始共産主義的意識とでもいうのか、結(ゆい)や共同体意識なども関係しているのではないか。
この頃の高額所得者は松下幸之助やスポーツでは、ONがあるが、
当時は最高税率75%と記憶している。
しかし、脱税いや失礼節税に精を出しているなどと聞いた事はない。
現在の様に格差社会になり40%の最高税率でありながら、
腕のいい税理士は、節税のプロという話を聞く。
まあ、いずれにせをこの時代に日本は所得の再分配が行われ、成熟した社会に向かって来た。
その結果、最も購買力の大きい中流と呼ばれる購買層が増えて内需が経済の主役となった。
さて中国・韓国だ。彼らは成熟社会を迎えなければならない岐路にたっている。
国民に中流を増やせる社会が作れれば、成熟した国家にになるという。
さて、彼らは成熟社会を迎えるのだろうか。
まず韓国は不可能だろう。理由は簡単で、韓国では一部の韓国人エリート以外アメリカやヨーロッパの
投資家にその所得が流れている。だからアメリカの投資家が貧乏な韓国人のために
税金を払う事などないだろう。自国民のために払うのが嫌でタックスフリーの国にいっている人達だ。
では中国はどうだろう、ここも高額所得者は共産党幹部だ。
彼らは公表年収は日本円で200万円くらいなのだが、スイスやイギリスなどの銀行に
預金は数千億円規模あるらしい。この数千億円の預金を貧乏な中国人に投資すれば、
中流が増えていくのだろうが・・・(皆さんの推察どうり)なので、難しい。
だから両国とも内需型の成熟社会になる前に、金を持った国民から順番に国を出ていくだろう。
残されたのは、公害でただれた土地と貧乏な国民。
そうならない事を祈るのみだが。そんな未来しか見えない。
  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 13:01Comments(0)経済