2013年05月21日

経済と朱子学

江戸時代に起きた飢饉の元を正せば、江戸幕府の財政政策の失敗が原因だ。
貨幣経済が発達していながら、米本位制の財政政策をとった事。
清貧・勤勉である事の奨励を大真面目にやった事による。
平和な時代に人々が一生懸命働くと米の生産は増える。しかし、貨幣の発行量は
増えないので、米が高騰する。貧乏人は餓死するしかない。
何のことはない、貨幣を増やし流通業者に課税すれば良いのに、
それを当時の幕府の学者達はガリガリの朱子学信奉者。
幕府が商いなどに口を挟んだり、派手な遊びをするサービス業から税を取り立てて
振興するなどもっての他という訳だ。
まあ今の経済常識からすれば、貧乏神みたいな考え方だが、この朱子学が最も発達
した国は、日本でも中国でもなく当時の朝鮮半島だ。
今の韓国が嘘まで言って色々な学問のルーツが朝鮮半島といっている癖に、
儒教のガリガリの最高峰の朱子学は当時の朝鮮である事は自慢しないようだ。
ただ、韓国の政府の動きを見てるとこの影響が色濃く残っている。
ウォン安政策は、大企業や政府はいい思いをするだろうが、末端の弱い民衆を直撃する。
朱子学は為政者の発想としてはカッコイイかも知れないが、民主主義の時代には
むしろ足かせになる。
中国政府も発想は同じだ。弱い民衆にしわ寄せがくる。
日本は、その発想を覆すために明治維新という革命が必要だった。
中韓にいつ明治維新がくるのだろう。
それが無しでは、本当の民主国家にはなれない。
今も日本では、朱子学の亡霊の様な官僚や学者がいるのに。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:21Comments(0)経済