2013年10月20日

神の使い

龍というと西洋では、あまり良いイメージではないようだが、
いずれにせよ神の使いとされている様だ。
日本の八百万の神々の中にも龍は多い。
昔ある神主さんに聞いた話だと、人間にも龍の相の人がいるらしい。
その人は、生きている間にしなければならない事が決まっていて生かされている。
つまり使命があって生を受け、その使命を全うしている人を龍というらしい。
それこそ亡くなった、やなせたかしさんは、その明快な使命の下生きた気がする。
究極の人の喜びは他者につくす事で、葉隠では「武士道とは死ぬ事と見つけたり。」
そこに隠れている主語「愛する人の為に」が正しい解釈だ。
やなせさんは、特攻隊で亡くなった弟さんの死が無意味では無く、
自分が愛する国に為に喜んで亡くなった事を認め、子供たちに「あんぱんまん」を通し、
人の為に喜んで身を削る事を説いたのだ。
そしてそれを理解する日本の子供たちが世界で他者の為に働いている。
肉体は100年も持たない、いずれは、この世とおさらばするのだ。
彼の死は、その見事さにおいて素晴らしい。
そうそう、やなせさんは手塚治さんとも親友だとか、彼のやり残した事も
せねばならなかったのかも知れない。
94年の見事な頑張りに合掌。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 12:49Comments(0)日記