2014年01月28日

ホンダの遺伝子

古いビデオ資料を整理していたら、生前の本田宗一郎のビデオが出てきた。
ソニーの井深さんが生前の本田さんを語る番組を録画したものだ。
戦後日本のモノづくりを牽引して来た二人は仲が良く、よく交流をしていたようだ。
天才的な科学者の井深さんと、天才の職人の本田さんは、
真反対と言える様な性格を持っていた。
思慮深い井深さんに対し、天真爛漫で明るく前向きな情熱が
はちきれんばかりの本田さん。
技術が好きで徹夜も辞さないほど熱中する性格は、
ホンダが大企業と呼ばれても変わらなかった。
しかし、この人の真骨頂は「人間が好き」という事だろう。
失敗した部下を叱ったり、おかしな事をした部下を殴ったりも日常茶飯事。
今だったら、パワハラで訴えられるだろうにと思うが。
しかし、辞める部下も居なかった。
部下から言わせると可愛い人だった様だ。
本田さんも何千人と集まった社員の人たちに向かって、本当に自分の息子や
娘たちの様に振舞った。
新しいものが生まれづらいと言われる現代に、本当に必要なのは
こうゆうリーダーなのだと思った。
誰もが開発を楽しみとして人生を掛けていく、
こういった風土が出来れば、企業は強い。
日本の中小企業は、この遺伝子こそ特効薬になると思う。
  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 11:36Comments(0)日記