2016年06月27日

流行歌と言霊

言霊というと結構定義が難しいが、
人が言葉を発しているというのは、記号の音を出している場合、
それは動物が唸っているのと大して変わらない場合と、
言葉自体に生命があり、人が話しているつもりでも、
その人の体を借りて神が降りてくるという事ではないかと思う。
西洋では、それを預言者といい、神の言葉を預かる人となり、
日本では男なら、本来の神主、神宿る人といい、
女なら巫女という。
勿論単なる職業にもなっているが、本来の意味ではそうだ。
色々な歌手がいるが、私の世代の女性歌手の代表は、
松任谷由美(荒井由美)と中島みゆき。
荒井由美当事の松任谷由美は、魔女そのものだった。
彼女の歌は呪文であり異次元への誘いだ。
それに比べ当時の中島みゆきは、私にはある種のヒステリーに見えた。
しかし、この年で聞きなおしてみると、
中島みゆきの歌には、言霊がある。
ああ彼女は巫女だったのだと解る気がした。
詩がもつ言葉の力が違う、年を経て呪文力になったのか。
松任谷由美は、普通の可愛いおばあちゃんになって来た。
そう言えば、さだまさしが言っていた、
中島みゆきの歌の持つ言葉の力は真似できぬと、
そういう、さだ自身も神主の様だ。
彼の人間性とは別の所であるが、
本人も気づいていないだろうが。
だからこそ言霊が降りてこない事もあるのだ、
シャブで人生を駄目にした歌手達は、
言霊が欲しくてシャブでカシュからカスになってもうた。
暇なとき、こんな事を考えてる私は、変人かも。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:05Comments(0)日記