2013年12月07日

教育費

ニューズウィークを見ていたら、今アメリカの大学生が卒業と同時に
300万円の借金を抱えているという。
それは授業料など、大学に通う経費を借りたためらしい。
それは日本でも同様で、新入社員の教育をすると大卒の男子の
かなりの部分が、この奨学金を借りていて、200万~400万円の借金があると
言っていた。
ものの本によると、この奨学金を返済する人が年々減ってきていて、
どんどん間口が狭くなっているという。
そういう意味では日本もアメリカ化が進んでいるようである。
私が思うのは、この教育費を誰が何のために負担するかという事だ。
一昔前だと、社員教育は企業の責任として、自分の会社により良き人材ととして
投資をしたものだ。
国公立大学だと日本社会を発展させる人材に投資するという意味合いで負担
して来たと思う。
私などは、残念ながら公教育を受けたのは高校までだったのだが・・・
今だと、国公立大学でも成果を数字で上げなくてはいけない。(つまりは稼げと)
言っているし、企業では優秀で出来上がった人間以外は取らないと言っている。
早い話が、教育費の負担は本人自身であるとしている。
本当にそれでいいのであろうか。私には疑問だ。
競争社会である以上、他国や他社より優れなければ競争に負ける。
競争に勝つにはやはり人間力の問題だろう。
その時、国や企業は、その負担をせずに優秀な人材を確保する事は可能だろうか。
私は無理だと思う。
亡くなった私の師匠が言っていた。
自分は食えないから、陸軍幼年学校、陸軍士官学校に行った。
なぜなら、給料をくれてしかも学問も教えてくれた。そして恩給ももらえた。
だから安心して命もかけられた。
さて、何もしてくれなかった相手のために命をかけてくれる社員や国民はいるのだろうか。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:00Comments(0)教育