2009年08月09日

学校秀才

昨日は大学院の授業があって講義があったのだけれど、その時の
理工系の国立大学の教授の雑談の中で、学校秀才の話が出た。
その先生は常には、ワークショップやプロジェクトなどで、実務能力を
鍛える事を主眼に置いている先生で、先日思うところがあって、数百人の
生徒にテストを行ったそうだ。その時驚いたのは、プロジェクトやワークショップなど
グループで作業しているとき傍観者の様に意見を言わず黙って聞いている生徒で、
最後の成果を取り纏める段階になって、急に基本的な合意になっている様な事がらを、
覆す意見を言い、プロジェクトを暗礁に乗り上げさせる。そういう問題のある生徒が、
テストとなると、断然良い成績を取る。それは特に目を見張る意見を記述するのではなく、
担当教授の言葉をほぼ一言一句コピーする様な正確さで答案を記述するそうだ。
結果、悪い点は付けられないが、社会に出て彼らが問題社員になるのではないかと気がかりで、
教育方法の見直しも考える必要があるかもしれない。
そんな内容だった。それを聞いて中央大学の教授が殺された事件を思い出した。
企業は優秀な若い人は常に欲しい。なのにクビになる人も多い。
教育なのか、環境なのか、企業の人を取る時、それを面接で見抜くのは難しいだろう。
教育できる事なのだろうか、ふと考え込んでしまった。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 16:18Comments(0)教育