2011年05月16日

匠の復活

我々が若い頃、ホンダのバイクとソニーの電気製品は憧れの的だった。
ホンダのバイクは、そのエンジン音からしてアドレナリンが出てくる。
高校を卒業して真っ先に買ったのがホンダのバイクだった。
きっと本田宗一郎のものづくりのオーラに引き寄せられたのだろう。
今でも本田の製品には、熱くするものがある。
二足歩行のロボットやジェット機も作ってしまう。まだ本田さんのオーラを感じる。
もう一つのソニーはどうだろうか、
井深さんと盛田さんの偏屈なくらいオリジナリティを大事にしたものづくり。
今は、保険や金融の業界に参入したり、ゲームの分野に参入したり、
それらは、井深さん盛田さんが一番嫌った「二番煎じ」ではなかったのか。
確かに二番煎じは儲かる。昔松下電器はマネシタ電気と言われた。
しかし、それは独創性の雄、ソニーがあったからだ。
真似されても、真似されても、孤高に匠の技を研ぎ澄ませていく、
そんなソニーの姿に、少しぐらい高くても・・と思ったものだ。
今回の情報流出事件を見ると、そんなソニーの面影を感じない。
ひるがえって、中小の製造業はどうだろう。
儲かるものを作ろうとするのは良いが、どこかでそのオリジナリティを無くした
のではないだろうか。
面白くない物を作っていたら、独創的な社員はできないだろうし、
いわんや独創的な製品なんか出来ない。
独創的でなければ、日本で作る意味もない。
いでよ匠たち。そして面白いものを楽しんで作ってほしい。
日本経済の復興は、その事につきると思っている。
  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 15:27Comments(2)日記

2011年05月16日

安全がただの国

ソニーが顧客情報を1億人分ハッキングされた事が報道された。
ゲーム機もインターネットを通じて、お金の支払いも簡単に出来る事を知った。
その割には、セキュリティがお粗末な様だ。
日本メーカーの弱点が出た気がする。ある中国人が日本に来て驚いたのは、
自動販売機が路上に置いてある事、そして銀行がキャッシュカードでお金がおろせる事だそうだ。
中国では、自動販売機が路上にあれば、壊されて現金を抜かれるか、販売機ごと
盗まれる。それは他の国を含めて世界では常識だという。
そして中国の銀行が出来てキャッシュカードを発行したら、預金残高の倍の金額が
カードを使っておろされたそうだ。
つまり、キャッシュカードはすぐコピーされ、多くの人が玉手箱よろしく現金を手にしたとの事だ。
なので、セキュリティ体制はすでに日本を遥かに越えたレベルになっている。
どうもソニーは、その世界には珍しい日本の常識で考えていたようだ。
社長がアメリカ人であろうと、発想が日本人なら意味ないじゃん。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 09:29Comments(0)日記