2011年11月17日

MBAの経営は会社を潰す

MBAの勉強を大学院でして来て思う事は、私が、もし20才台の若い時期にこれを勉強したら、
とんでもない勘違いをしたのではないかと思う。
経営を財務上から切り刻んで、マネージメントを完璧にする。
数字は正直だ。数字どおりにすれば結果は出る。
確かにその通りなので、数字を扱うゲームが好きな人間からすれば、ザクザク金が生まれて来る。
しかし、そこにはそこで働く人や、その家族の人生や幸せは考慮されない。
その会社が提供する製品やサービスが世の中に貢献する意義が考慮されない。
数字的に強い者が勝つ、という事だ。
しかし、それでのし上がった欧米の大企業を見てみれば解る。今は完全に斜陽だ。
つまり、社会としての存在意義が無いから社会から消えていく。
日本には1400年続く企業があるが、それは社会が必要とする企業であるからで、
沢山利益を生む企業だからでは無い。
そういう意味では、日本には素晴らしい中小企業が多い。
精神疾病を持つ人を知りながら雇入れて、ちゃんとした給与を払い利益を出す企業。
経営というものの本質を見せられた思いだ。
人を幸せに出来る経営は強い。そして潰れない。社会が潰さない。  


Posted by 昔のシステムエンジニア at 10:57Comments(0)中小企業